こんにちはクエ美です。
お部屋を明るく照らし、開放感のある吹き抜け。
私もム太郎も憧れがあって、やってみたい!と新築の計画当初から思っていました。
でも、暑さや寒さはどうなんだろう。
音やにおいは?
色々と不安な点も💦
口コミも人それぞれで、やってみないとわからないというのが実際のところでした。
結論から言うと、お家が完成し実際に住んでみて私はとても満足しています。
もちろん、吹き抜けのある暮らしに全くデメリットがない訳ではありません。
しかし現在はお家の性能も上がってきており、その辺りをおろそかにさえしなければ、その吹き抜けのデメリットは減らせるような気がしています。
今日お伝えしたいのは、
“建てる前は吹き抜けはデメリットが多いと思って心配していたけど、住んでみると意外とそうでもなかった “
ということです。
そして、どんなことをすればデメリットが解消していけるのかも紹介していきます。
もちろんそれでも、改善できなかったデメリットも正直にレビューしていきたいと思います。
今日は次のような方に読んでいただきたい記事です
- 家づくり中で、吹き抜けを作ろうか迷っている方
- 吹き抜けのデメリットに不安を感じておられる方
※我が家ではデメリットではないことも、生活習慣や家族の構成・年齢によっては、気を付けないといけない場合もあります。
自分の家の場合は…??と自分のパターンに当てはめながらよんでいただければと思います。
1⃣ 我が家の吹き抜けを紹介
2⃣ 私が思う吹き抜けのデメリット
・1階と2階の音が入り乱れる
・耐震性能を落とさないための技術が必要
・メンテナンスは手間がかかる。将来的には費用もかかるかも!
3⃣ 一般的に吹き抜けのデメリットとして挙げられるが、我が家では気にならなかったこと
・吹き抜けは寒いと言うけれど…?
・吹き抜けは家中に匂いがただよう…?
・吹き抜けの安全面が心配…?
・電球交換が大変では…?
4⃣ 吹き抜けのデメリットを減らすために…
・耐震にも配慮
・エアコン24時間運転
・気密性、断熱性を上げる
・シーリングファン設置
・掃除しにくい窓を減らす
・掃除道具購入
・電動ハニカムスクリーン
6⃣ 最後に…
我が家の吹き抜けを紹介
我が家の吹き抜けは、リビングの一部と階段の上が抜けているタイプの吹き抜けです。
隣家は比較的近いですが、2階の南東側の窓から日差しがたっぷり入り、日中は電気をつけなくても部屋全体が明るいです。
吹き抜けの大きさは約340㎝×約250㎝
開放感を感じるのに十分な広さです。
手すりは黒のアイアン
手すりと手すりの幅は約80㎝と広めになっています。
2階のフリースペースと繋がっており、今は子どもの遊び場として使用しています。
フリースペースについては詳しくはこちらから↓
私が思う吹き抜けのデメリット
1階と2階の音が入り乱れる
音は正直とてもよく聞こえます。
感覚で言えば『同じフロアにいるくらい』です。
我が家には1階にも2階にもテレビがありますが、同時に見ると他方のテレビの音が聞こえてきて集中できません。
幸い、我が家は大人がほとんどテレビを見ていないので、今のところ困りません。
でも、試験前や受験期など、子どもが本気で勉強するようになったら困るかもしれないなという気はしています。
また、もし子どもがまだ小さくて、寝かしつけが必要な時期だったら、夜に1階でゴソゴソするのはすごく気を使ったかもしれません。
子どもが大きくなった今は、多少キッチンでガシャガシャしていても、起きることなんてないので気にはなりませんが…( ;∀;)
あれだけ苦労して寝かしつけ…
小学生になれば夜どころか朝も起きてこないという問題に変わる不思議
耐震性能を落とさないための技術が必要
吹き抜けは2階の床が抜けるわけですから、当然その分、耐震性は下がります。
そのままの間取りにしておくのは、いくらおしゃれでも心配ですよね。
我が家は、耐震等級3を初めから条件としてお願いしていました。
なので、吹き抜けを作ることになっても設計士さんが色々考えて下さり、なんとかその耐震等級を取得することができました。
ただ、その耐震等級を維持するために、LDKのど真ん中にこーんな大きな耐力壁ができたわけです。
初め、この提案をされた時は、せっかく開放的なLDKを作ろうと思っていたのに、それが邪魔することがとてもイヤでした。
でも、そこにエコカラットを貼って、あえて強調させることで、空間が引き締まりました。
また、裏に隠れるようにスタディスペースも作れて利便性もあがり、結果的には良かったです。
ハウスメーカーによっては、火打ち梁を入れて、耐震性能が落ちないようにしている場合もあります。
いずれにしても、安全性をおろそかにしないために、耐震等級を下げない対策をキチンとしてくれるハウスメーカーを選ぶことが大切だと思います。
メンテナンスは手間がかかる。将来的には費用もかかるかも!
吹き抜けを作って困る事は、窓やシーリングファンの掃除・修理など、メンテナンスが大変になってくる点です。
天井が通常より高くなるので、当然のことながら窓の位置も高くなります。
また、吹き抜けが無ければつけなかったであろう、シーリングファンも掃除やメンテナンスが必要です。
手で掃除できる範囲には限界があるので、棒が伸縮できるような掃除道具が必要になったり、今まで室内で使うことがほとんどなかった大き目の脚立も必要になりました。
毎日のことではありませんが、吹き抜けがなかったアパート暮らしの時よりは、道具と手間は増えたというのが正直なところです。
ただ、掃除ができなくて困る💦ということはありません。
今は高所用に色々と便利な道具も売っているので、買い揃えれば一番上のところまで掃除ができます。
何十年かしてクロスの張り替えが必要になった、シーリングファンが故障したなどの時が、比較的大掛かりな工事になりデメリットとなるのかなと思います。
一般的に吹き抜けのデメリットとして挙げられるが、我が家では気にならなかったこと
吹き抜けは寒いと言うけれど…?
吹き抜けのデメリットとして、よく言われているのが、吹き抜けにすると暖気が全て2階に上がってしまい、1階に下りてくる冷気で冷えるというものです。
確かに一昔前のスキマの多かった頃の吹き抜けは、そのようなことが多々あったかもしれません。
でも今は、気密性や断熱性にこだわったハウスメーカーも多く、技術も上がってきています。
そのため一度、室内が暖まってしまえば、吹き抜けの無い場合とほとんど大差がないように感じています。
ただ、吹き抜けの無い場合と比べて暖める体積が増えているので、最初に部屋を暖めるのには時間がかかります。
我が家はその対策として、エアコンは付けたり消したりせず、基本24時間稼働させることにしています。
またシーリングファンを付けて、空気を1階と2階でかき混ぜ、室温差が生まれないようにしています。
そのため、1階の床に寝転がっていても2階からの冷気を感じたことはありません。
室温計も1階と2階でほぼ変わらない数値を示しています。
室温計はR4.11.27の同時刻に測定
※ちなみに我が家に床暖房はありません
吹き抜けは家中に匂いがただよう…?
吹き抜けは、音問題だけでなく、匂い問題もよく挙がっています。
我が家では、2階にいても1階の匂いが気になったことは1度もありません。
匂いが気にならない理由として、キッチンの換気扇の性能が以前住んでいた所よりも格段に良くなっているからではないかと考えています。
しかもその換気扇が、コンロと連動しているので、火を使う作業中に換気を忘れることがありません。
また、キッチン以外にも24時間の換気システムにより、空気が常に入れ替わっています。
同じフロア内でも匂いがこもって臭いということがほとんどなく、吹き抜けにしたからといって2階にまで匂うということにならないのです。
吹き抜けの安全面が心配…?
これは吹き抜けの種類にもよりますが、よくある階段と吹き抜けを合わせたようなパターンだと、階段や2階の手すり部分が広めに設定されることが多く、安全面が心配です。
我が家もまさにそのパターン…
我が家は完成当時、子どもは階段の昇り降りも一人でできたし、隙間から覗いたり身を乗り出すのが危ないことだと分かる年齢だったので、このような作りにしました。
でも、もし自分の子どもが赤ちゃん期だったら、毎日落ちないかとヒヤヒヤ・ドキドキで、吹き抜けにするのをちょっと躊躇したかもしれません。
また、色んなところをよじ登る活発なタイプだったら、ここまでオープンなアイアン手すりにはしなかったと思います。
子どもの年齢などによりデメリットにもなり得るところですが、我が家の場合はたまたまデメリットにはならなかったと言える点です。
反対に言えば、
今はまだ子どもが小さくて吹き抜けは心配…
でも転落防止ネットなどの対策をするのはちょっと不格好だし…
と悩んでいる方は、子どもが小学生くらいになれば外せるという将来ビジョンがあれば、一時的に見た目がイマイチになるのは我慢できるのではないかなと思います。
電球交換が大変では…?
吹き抜けを作ると、電気の位置が高くなったり、ペンダントライトをつけることも多くなります。
我が家の場合は、照明を下の写真のように壁側につけたので、脚立の届かないような高所での電球交換はありません。
吹き抜けにペンダントライトをつけなかったことで、掃除や電球交換の手間は減っていると思います。
吹き抜けのデメリットを減らすために…
上記で挙げたように、我が家ではデメリットとならなかったのは、色々と対策をしたという面も大きいと思います。
ここでは、吹き抜けのデメリットをできる限り少なくするために、どんなことをしたのかを具体的に紹介していきます。
それは同時に、快適な家にするためにも必要なことであることが多かったような気もしており、そこに予算を使ったことには何の後悔もありません。
耐震にも配慮
吹き抜けを作って地震に弱い家になるのを防ぐために、耐震等級が下がらないような構造にしてもらいました。
構造自体については、設計士さんにお任せしていたのでわかりませんが、見た目でわかるところは、リビングにある耐力壁です。
大きさは幅が約180㎝。
キッチンとリビングを軽く分けています。
エアコン24時間運転
室内が一旦、暖まってしまえば、吹き抜けがあっても冷気や暖気を感じることなく快適に過ごせます。
エアコンを在宅中のみ使用すると、帰宅後に再び冷やしたり温めたりするのにエネルギーも使うし、室温が安定するまでに時間もかかるので、エアコンは基本的につけっぱなしにしています。
電気代については、現在調査中です。
気密性・断熱性を上げる
せっかく暖めた(冷やした)空気が、屋外に出て行ってしまっては、なかなか室温が安定しません。
でも、家の気密性や断熱性の高い家は、隙間がとても少なく外気と室内の空気がほとんど混ざりあいません。
そのため、結果的に吹き抜けであっても室内の温度を一定に保つことができ、吹き抜けがあるから暑い・寒いということを減らすことができます。
●我が家のお家データ●
C値:0.34㎠/㎡(C値は気密性の基準となる)
UA値:0.42W/㎡k(UA値は断熱性の基準となる)
シーリングファンの設置
1階と2階の室温差をなくすために、設置しました。
一般的に、温かい空気は室内の上方へ、冷たい空気は室内の下方へ流れるという性質があると言われています。
なので、夏のクーラーは冷気が1階に、冬の暖房は暖気が2階に溜まりやすくなるのです。
そこでシーリングファンを使って、その回転によって気流をおこし、1階の空気と2階の空気をかき混ぜれば、室温が同じくらいになるはずです。
しかも、夏と冬で風の向きを切り替える機能まであり、その作業がリモコンスイッチ1つでできます。
シーリングファン自体の掃除は、2階からこれを使えば羽部分もホコリが溜まりません。
掃除しにくい窓を減らす
元々は、吹き抜けの上方にある窓は4つの予定でした。
でも4つだと、掃除の時に2階から手が届かない窓が1つ出てきてしまうということに設計段階で気づき…。
窓は3つでも十分な光が入ってきそうであったことから、思い切って窓を4つ→3つにすることで、掃除しにくい高所の窓を減らしました。
掃除道具購入
我が家の場合、窓の一番上までの高さは、床から約380㎝まであります。
持っている1mの脚立に登っても、上の窓は掃除できません。
そこで、長くのびる掃除道具を購入しました。
これは、ケルヒャーの窓用のクリーナーに取り付けて使うものですが、最大で150㎝まで伸びるので、窓の一番上まで掃除することが可能になりました。
我が家の吹き抜け窓の掃除方法はこちらの記事に書いています↓
電動ハニカムスクリーン
吹き抜けは採光のために、窓を大きくしました。
そのため、ハニカムスクリーンも上げ下げが大変。
我が家は、スイッチひとつで開けたり閉めたりできる電動タイプを採用しました。
正直めちゃくちゃ楽です。
ただ、予算はあがります💦
やっぱりこれ!吹き抜けにして良かったと思える理由
色々と書きましたが、吹き抜けに対する不安な点は解消されたでしょうか?
それとも、考えることが多くなり大変な印象にしてしまったでしょうか💦
実際に吹き抜けにすることで、確かに配慮しなければならないことは多くなります。
それでもやっぱり吹き抜けにして良かったと思えるのは、
高い天井により生まれる開放感
日の光を取り込める気持ちよさ
家のデザイン性の向上
2階で遊ぶ 子どもたちとのつながり
これら全てがあったから。
リビングで過ごす時間はとても心地いいです。
最後に…
私は、吹き抜けにして良かったですし、これから家を作る友達がいたらお勧めしたいくらいです。
でも、デメリットを感じる大きさは、結局は吹き抜けにどれだけ手をかけられるか次第。
デメリットの要素をできるだけ小さくして、快適な吹き抜けが実現すれば、吹き抜けに後悔なんてしないのではないかと思っています。
吹き抜けを迷っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
リビング階段についてはこちらの記事も参考にしてください↓
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